新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

足跡だけが道になる

aozoraremon2010-07-05

 
ウルサイぐらいに
道標はあるけれど 
この道が
最後の最後に
どこへ到達するのか
誰も知らない
 
それを決めるのは
他人なんかじゃない
 
這いずるのも覚束なかった
赤子が
やがては大勢の歩む道すら
創り出す
 
歩いた分だけ
道になる
 
どんなに闇に怯えていたとしても
存在の在り処は
存在の数だけある
 
君の場所
僕の場所
 
君の在り処
僕の在り処
 
君という存在
僕という存在
 
存在達が
木魂している
 
存在達が
煌きあっている
 
土砂降りの雨
飛び散る水飛沫
干渉し合う波紋
泥まみれの靴
 
戦争
破壊
飢餓
憎悪
絶望
 
それでも尚
どこかで
希望の光
生まれている
 
君の足跡
生きていた足跡
もうこの次元には
接続していない

 
だけど
だけど
だけど
 
僕の心には
今も
生き続けている
 
僕も夢を持つ
一匹の接続者
 
膨大な矛盾と無常の
荒廃たる自我の汚泥を
この足で歩いている
 
歩いている
歩いて行く
そう
歩いて行く