新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

「雑念」からの帰還

aozoraremon2009-12-16

 
「雑念」の森で迷った僕は
「雑念」と唱えた瞬間に
「雑念」から出られた
 
どんな木の実も生っている
「雑念」の森
 
ありとあらゆる欲望の樹海
 
たわわの実が生っている
たわわの言葉が生っている
たわわの快楽が生っている
たわわの陶酔が生っている
たわわの優越が生っている
  
しかし
 
それ故に迷い
それ故に葛藤し
それ故に恐れる
失うという幻に
 
否定しても否定しても
次から次から成長し
益々益々実を生らす
  
それに気づくまで
ループし続ける
この快楽と苦しみの
メビウスリングワールド
リアルイリュージョンワールド
 
森の入口が言葉ならば
森の出口も言葉である
 
出口を開く言葉
「雑念」