「これを描きたい！」というものが何も無い
しかし
「何かを描きたい！」という気持ちは日々募る
何かをただ写し取るだけなんて
カメラやスキャナーでどうとでもなる
そんなんじゃなくて
そんなインスタントな結果を得る為じゃなくて
画家でも無い癖に
ずっとずっとその気持ちが
ストップし続けている
静止も続くと
動的なのか
またまた思考の迷路に転がって行く
「描きたい！」という気持ちは
「見たい！」から起きるのか
「作りたい！」から起きるのか
これが見たいというものも無い
これが作りたいというものも無い
作曲だってそう
こういう曲にしてみたいとか無い
いつもいきあたりばったり
それが悪いとも思わないけど
まーいっか
他人の絵を見ていると
描くものがあって羨ましいと思う
かといって、模写したいとも思わない
それはそれ
その人の衝動の現れにしか過ぎないから
フォルムよりも
質感に反応している自分がいる
トイカメラの周辺光量落ち
石のざらつきの中にある艶
アスファルトの硬さと柔らかさ
ガラスの透明感と屈折面
40になったら見つかるのか
50になったら見つかるのか
60になったら見つかるのか
それとも
死んでも見つからないのか
寝言は寝てから言えばいい
どうして自分は我がままな癖に
我が道すら自分の足で歩けないのか
ビジュアルボキャブラリー
ビジュアルシンキング
ビジュアルバーニング！
なんて吐いてみる
