新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

 
どんなに邪悪な
瞳でさえも
その深き底には
あの青空でさえも及ばぬ
透明な青さを湛える
湖が在る
 
誰かを傷つけて
己を傷つけて
朽ち果てるとしても
 
微塵も
汚れぬ
湖が在る
 
失った
宇宙の記憶
 
失った
岬の悲しみ
 
失った
線路の向こう
 
誰もが皆
思い出す
 
そんな夜明けを
 
ただただ
待っている
湖が在る