独身の僕は
振り返ってみると
多分
22歳の時に
結婚している
「作曲」
という、君とは
時に男友達のように
時に女友達のように
時に我が子のように
共に暮らし
共に語り
共につまずき
別居と同居を繰り返した
僕は成長したのか
君は成長したのか
大人になったのか
子供に戻ったのか
形があるようで
何も無く
何も無いようで
確かにある
余韻
イメージの世界に
解けてしまい過ぎて
現実と妄想の壁が
脆くなってきているのか
それとも
ますます現実的になっているのか
誰かに声をかけられる度
ここを感じる
僕がいて
誰かに声をかける度
今を感じる
僕がいて
夏の虫が
盛る度に
痒く疼く
聳え立つ
遥か遠くの
秋の背中