朝
ドアを開けると
道が消えていた
一面の雪
長靴に履き替え
軽く雪をかき
限が無いので
途中で止めて
街へ行った
道の駅でトレーラーが
スリップして動けない
ひとしきり買い物を終え
待合室に戻ると
先程のトレーラーが丁度
抜け出したところだった
それを始終目撃していた
二人の女性店員さんが
窓際で拍手していた
そのトレーラーは
これから札幌へ向かうらしい
「大丈夫かしら」
雪は降り続け
細い道の除雪は
これからだった
自宅へ戻り
父からもらったスコップで
入り口も出口も無い
雪の壁を取り崩し
二本の道を掘った