ゆるせぬ
つぶしても
つぶしても
無意識に
ゆるしていない
自我が浮上する
とっくに
ゆるしているつもり
しかし
思わぬところから
ゆるせぬ自我が
こっそり
顔をのぞかせる
無私しても
そこにいる
10代、20代、30代…
歳を経るにつけ
向かっ腹は立たなくなって
きたけれど
まだまだ
ゆるせぬ自我の残り火がある
ゆるせぬ自我を
ゆるせぬまま
ゆるす
ゆるさぬ
ゆるす
ゆるさぬ
ゆるす
ゆるせぬ
ゆるす
ゆるす
ゆるす…
ゆるすとは
否定しないということ
ゆるすとは
比較しないということ
ゆるすとは
裁かないということ
ゆるすとは
責めないということ
ゆるすとは
咎めないということ
ゆるすとは
いつか
ゆるすという作業さえも
必要のない
永遠の愛の海に帰る日まで
無私の愛の空へ広がる日まで
続いていく
一つの道
まず
ゆるすべきは
己の自我なり
自我ゆるし切るとき
自我浄化せり
自我浄化するとき
自我は無我へ帰する
無我へ帰すれども
個性は死なず
個性はますます
その根源からの
自由を自在化せり
内在するは
愛なり
ゆるしの道は
愛の道なり
