新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

時と時計

 
時計が
動いている
 
時計が
動いているから
時が
動いているのでは
ない
 
時を見ることは
できない
 
風を見ることは
できない
 
できることは
感じること
 
感じているだけ
 
現象を
 
感じているだけ
 
感覚
 
知的感覚と
情的感覚
 
敏感にも
鈍感にも
なれる
 
現象に
反応するだけではなくて
現象を
利用する
 
利用する時に
可能な限り
無私となり
根源へ
アプローチする
 
周期的に発振する装置と
それを一定の間隔で
知覚伝達する装置を
組み合わせると
時計が出来る
 
時計を作ったからといって
時を作ったとは
いえない
 
時計は
表象
 
時は
根源
 
自我という
表象
 
無我という
根源